僕のRアクスルの製作方法

僕の愛車アソシ12L3のリアアクスルの製作方法を紹介します。1/12に限らないのですが、説明書に書いていない技(?)って周りに詳しい人がいないと分からないものですよね。ここで紹介する方法は誰かに教わったものではないのできっともっと良い方法があると思います。もっと良い方法を知っているひとは是非掲示板で発表してくださいね。

アソシ12L3は説明書通り組み立てても十分なパフォーマンスを見せてくれますが、より軽い駆動系を目指していくつか調整していますのでその点について解説します。アソシはこのように手を加えなければダメというつもりはありません。でも手間と時間をかけて完成した車には(例え人からみて出来が悪かったとしても)言いようの無い愛着がわきますよね。


まず始めに樹脂製のバルクヘッドの調整から始めます。ヨコモからはカーボン混入タイプとそうでないタイプが発売されています。僕はカーボン混入タイプしか使ったことがないのですが調整方法は同じになると思います。バルクヘッドの上部には写真のようにバリがあります、大きなバリでなければ影響ありませんが見栄えが良くないのでこのバリを除去します。

 

 

 

 

 

 

 


平らな板の上に耐水ペーパを置いてゆっくりと少しづつバルクヘッド上部を削ります。最終的にこの部分にはモータマウントアッパーブレース(説明書ではダンパープレートと呼ばれています)が乗りますので平面を出すよう注意して作業します

 

 

 

 

 

 

 

 


次にバルクヘッド下部をやはり平らな板の上に置いた耐水ペーパで削ります。ここではバルクヘッド下部のパーティングライン(整形時に出来た細い線です)を消す程度に削ります。削りすぎには要注意。写真の方向だけではなく、何回か削ったあとには持ち方を代えて削ります。これは写真の方向だけで削ると力の入り具合が片寄って均一に削れないことがあるためです。

 

 

 

 

 

 

 


削ったら、平らな板の上にバルクヘッドを置き写真のようにバルクヘッドを押さえつけて少し左右に力をいれてみます。この時点でカタカタと揺れるようなら前の作業に戻ってバルクヘッド下部を削ります(削りすぎには注意)。実際にカタカタすることはないと思いますが是非ともチェックしておきたいポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 


次に先ほどと同じ要領で金属製バルクヘッドを調整します。やはり何回か削ったら方向を代えて均一に削れるよう注意します。写真にはありませんが、削り終わったあとは平らな板の上でカタカタしないかどうかチェックします

 

 

 

 

 

 

 

 


次に両バルクヘッドに入れるハイトアダプターとベアリングを用意します。ハイトアダプタのベアリングが入る部分はリュータで削り、ベアリングがスムーズに入るようあらかじめ調整しておきます。使用するリュータの歯にもよりますが結構削りますので少し削ってはベアリングを入れて様子を見てまた削るといった作業になります。この作業でベアリングがハイトアダプターに圧迫されることがなくなり、Rアクスルのスムーズさが大幅に向上します。バルクヘッドにハイトアダプター を入れる際にきついようならハイトアダプターの外側もリュータで削っておきます。 この方法は広坂パパさんも実践されているとお聞きしました。

やはり削りすぎは禁物です。最悪の場合ガタが出て性能を悪化させることがあるので加工に自身が無い場合はやめておきましょう。

 

 

 

 

 


次に樹脂バルクヘッドのネジ穴を太いドリル歯で削ります。これは樹脂バルクヘッドをカーボンロアプレートに固定したときにネジを締めたときの逃げを作るためです。バリができてしまったときは丁寧にそれを削除します。この方法はTeamNODAKさんのホームページでも紹介されています。

 

 

 

 

 

 

 

 


ネジ穴が少し皿加工されているのがわかりますか?このくらい削ります。 バルクヘッド上部のネジ穴も同様に加工しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カーボンロアプレートのネジ穴部は少し盛り上がっているときがあります。このときは太めのドリル歯でほんの少しだけ穴を削ります(少しで十分です)

 

 

 

 

 

 

 

 


ツーリングカーの車高測定によく使われるブロックを準備します。僕はHUDY製を愛用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 


平らな板(写真では透明な板なのでわかりにくいです)の上に置かれたブロックの上に組み立てたモータポッドを置きます、ロアブレース下のネジ部に置いてしまわないように注意します。写真ではアッパーブレースがありませんが、取りつけて調整をおこないます

 

 

 

 

 

 

 

 


ツーリングカーの車高測定用ハイトゲージで板からアクスルシャフトまでの高さを測定します。ハイトゲージはこのような階段型のタイプが使いやすいと思います。写真のように紙をはさんでハイトゲージの微妙な高さを調整して、アクスルシャフトが触れるまで調整していきます。調整がおわったら次の写真のように反対側をチェックします

 

 

 

 

 

 


反対側の高さと比べます。前の写真ではハイトゲージの8mmにピッタリだったのですがこちら側は8mmにのりません。つまりこの場合、こちら側のアクスルシャフトが低いということになります。高さを左右であわせるため再び分解してアクスルシャフトが高い方のベルクヘッド下部を削ります。これを何回も繰り返します、面倒で時間がかかる作業ですがゆっくりと確実におこないます

 

 

 

 

 

 

 


調整が終わったモータポッドにリアアクスルを通してください。調整する前とは比べ物にならないほどスムーズにアクスルが通るはずです。う〜ん、このページ作ってたら1/12走らせたくなりました〜