フロントサスアーム周りの組み立て

6セルシャーシ組み立ての第五回はフロントサスアーム周りの組み立てです。

説明書に従ってステアリングブロックの不要部分を切り取ります。このようにラインに沿ってカッターで筋を入れておきます。
 
カッターで入れた筋通りにニッパーで切り落とします。キレイにカットできると思います。
 
フロントサスのスムーズな動作のために各金属パーツをコンパウンドで磨きます。僕は目の細かいコンパウンドを使っています。
 
バフ掛け用に販売されているリュータのビットにコンパウンドをつけてキングピンを磨きます。摩擦で結構熱くなるので注意します。
 
右が磨く前、そして左が磨いた後のキングピンです。この部分は走行を重ねると傷がつき易いのでメンテ時に磨くようにしています。
 
メンテナンス性、強度を考えてフロントアクスルはランスフォードのチタン製のもの(上)に代えています。ナイロンナットでホイルを固定することができます。
 
ステアリングナックルのフロントアクスルを取りつけます。このようにアクスルをステアリングナックルにねじ込むように固定します。
 
完成したステアリングナックル。アクスルが緩んでしまうことはないと思いますが、ナイロンナットで固定しています。
 
次にピカピカに磨いたキングピンをステアリングナックルに入れます。結構力を使う作業ですが、このようにプライヤーを使うと簡単に装着することができます。ステアリングナックルに傷がつかないように工夫したほうがよいでしょう。
 
組み立て編の第三回で作成したアッパーアームを準備します。アッパーアームのシャフトもキングピン同様、コンパウンドで磨いておきます。
 
アッパーアームをロアアームに取り付けます。アッパーアームマウント(写真では10°のもの)とアッパーアームの間にシムを追加することでキャスター角の微調整ができます。僕はシムにヨコモから発売されている2mm径のシムを使っています。アッパーアームがスムーズに動くように留意して組み立てます。アッパーアームの動作はこちらから確認できます。
 
次にステアリングナックルを取りつけます。ここでもスムーズにアッパーアームが動くよう注意します。完成したフロントサスの動作はこちらから確認できます。動きが渋い場合は穴を広げるのではなく、各パーツのクリアランスを調整します。穴を広げるのが手っ取り早いですが、ガタがでてしまうので僕はやらないようにしています。
 
キングピンにスプリングを取りつけます。このように左右のアクスル高を測定してもよいでしょう。