放電データの誤差を探る(GP3300編)

前回紹介したSANYO 3300HVのデータ誤差確認の実験をGP3300で実施してみました。

【実験の方法】
サイクル:1週間毎に1回充放電
方法:第1週に弱電流による充放電、第2週に25Aによる放電(データ記録)、
    第3週に弱電流による充放電、第4週に25Aによる放電(データ記録) のパターンを繰り返す
期間:11/18〜1/29までの72日間(11週間なので5回データ測定)
温度:室温、バッテリ温度は毎回一定にする。ターボマッチャーは測定30分前に電源を入れておく
使用バッテリー:GP3300(6セル)

今回使用したセルはABCホビーから発売されているバラセルタイプの新品です。ザップ処理されているかどうかは表記がないので不明です。

【結果】
以下の結果が得られました。赤字は最も値が良いもの、青字は最も値が悪いものです。

セル1
放電時間
放電平均電圧
 
セル4
放電時間
放電平均電圧
11月26日
495
1.151
 
11月26日
492
1.154
12月12日
495
1.149
 
12月12日
494
1.149
12月28日
497
1.152
 
12月28日
499
1.147
1月14日
496
1.154
 
1月14日
493
1.155
1月29日
499
1.152
 
1月29日
493
1.154
4
0.005
 
7
0.008
 
 
 
 
 
 
 
セル2
放電時間
放電平均電圧
 
セル5
放電時間
放電平均電圧
11月26日
503
1.138
 
11月26日
507
1.148
12月12日
504
1.139
 
12月12日
508
1.147
12月28日
500
1.144
 
12月28日
498
1.151
1月14日
502
1.142
 
1月14日
500
1.154
1月29日
506
1.14
 
1月29日
501
1.152
6
0.006
 
10
0.007
 
 
 
 
 
 
 
セル3
放電時間
放電平均電圧
 
セル6
放電時間
放電平均電圧
11月26日
502
1.146
 
11月26日
502
1.141
12月12日
504
1.142
 
12月12日
500
1.139
12月28日
509
1.152
 
12月28日
457
1.147
1月14日
502
1.15
 
1月14日
493
1.145
1月29日
505
1.15
 
1月29日
494
1.142
7
0.01
 
45
0.008

 

セル番号6については3回目(表の灰色の部分)に放電時間が激減しています、放電平均電圧は特に変化が無いのですが・・。ただし、その次の測定ではほぼいつも通りの結果が出ています。

まぁこのセルは無視^^;; してみると放電時間は最大10秒(平均すると6.8秒)の幅がありました。一方放電平均電圧は最大0.01V(平均すると0.003V)の幅がありました。

SANYO 3300HVとの比較をしてみると・・

SANYO 3300HV
GP3300
放電平均時間誤差平均
3.4秒
6.8秒
放電平均電圧誤差平均
0.006V
0.003V

放電時間はSANYO 3300HVの方が安定し、放電電圧はGP3300の方が安定しています。前回の実験結果を比較するとよくわかりますが、GP3300の方が30秒ほど放電時間が長いので、誤差が大きいといっても僕は迷わずGP3300を選びます。

次回はGP3300にザップ処理を施した結果をレポートしようと思います。