モータダイノの選定

自分の性格として、性能が数値化されると非常に気持ちいいのでモータダイノを購入することにしました^^;;。僕の周りではモータダイノを使っている人がいなく、また自分自身もダイノについてあまりに無知だったのでまずは情報収集から始めました。

今回は情報収集に利用したウェブページとそこから得た情報をまとめました。今後モータダイノを購入する人の参考になればうれしいです。すでにモータダイノを持っている人にはあまり参考にならない情報かもしれません^^;;

1)モータダイノでなにができるの?
まずはここから調べました。後述するダイノによって若干異なるようですがおよそ次のようなデータを収集できるようです。

パワー(W:ワット)
トルク(gm/cmやNmmなど)
回転数(RPM)
効率(%)

複数のモータをこれらのデータで比較して優劣の判定をしたり、進角調整・ブラシ交換・スプリング交換などの効果を調べることができるようです。また一部のダイノではそのコースに最適なギア比を算出してくれる機能もあるようです。モータをオーバーホールした後に初期性能が損なわれていないか確認するのもいいでしょう。

2)どうやってモータを測定するの?
大きく分けて次の3つのタイプがあるようです。

フライホイール式: フライホイールの加速、回転数より各種モータデータを測定するタイプ
負荷モータ式:   測定するモータとは別の負荷モータを使ってモータデータを測定するタイプ
車載式:       シャーシに搭載して、電流・回転数を測定するタイプ(まるでF1のよう・・)

現在も発売されているダイノはすべてフライホイール式のようです。そのほかのダイノは中古で出回っているものを探す必要がありそうです。

3)ダイノの他に何が必要なの?
これも大きく分けて3つのタイプがあるようです。

ダイノ単体でのみ動作するもの
ダイノ単体では動作せず、パソコン必須のもの
ダイノ単体でも動作し、パソコンに接続しても動作できるもの

またこの他電源については

7.2Vバッテリーを使うもの
40A〜75A以上の安定化電源を必要とするもの
自動車用12Vバッテリーを必要とするもの

を別途準備する必要がありそうです。パソコン必須の場合や12Vバッテリが必要な機種はサーキットに持ち込めそうにありませんね。

4)入手可能なダイノは?
すでに生産中止になったものもあるが、中古売買のページでは下記モデルがたびたび売買されていた。

Fantom Dyno:フライホイールダイノ
CS Dyno:フライホイールダイノ
ロビトロ Dyno:フライホイールダイノ
Turbo Dyno:負荷モータダイノ
Bud's Dyno:負荷モータダイノ
Tekin Dyno:負荷モータダイノ

車載式ダイノは現在入手困難。ちなみに車載式ダイノの代表格はParma/PSEから発売されていたThor Dynoという機種。以前はMAXMODからもDynoが発売されていたらしい。

5)各ダイノの長所・短所は?
これについては人それぞれ意見がわかれると思いますが、一応僕の考えは・・

製品画像
長所
短所
Fantom Dyno:フライホイールダイノ

現在も発売されており、また中古も豊富。

ソフトウェアはDOS版、windows版があり、windows版については機能拡張されたバージョンがリリース予定。

ソフトウェアが独創的で多機能

単体では動作せず、パソコンが必須

メーカ指定の電源は12Vカーバッテリーでパソコン+12Bバッテリーをサーキットに持ち込むことはまず不可能

モータへの電圧は5V固定(4セルで使うモータを測定するなら短所にはならない?)

CS Dyno:フライホイールダイノ

現在も発売中。

単体でも動作し、またパソコンと接続することでさらに細かいデータが測定できる

電源は7.2Vバッテリが使える

ドイツ製ということでアメリカ系のショップではあまり販売されていない。

電源がバッテリということで安定したデータを測定するためにはトリクル充電が必要。

8Tなど高回転モータを測定する場合にはバッテリを並列につないで容量アップさせる必要がある(7.2V 6600mAhなど)

7.2V以下では動作しない

ロビトロ Dyno:フライホイールダイノ

現在も発売中。

日本ではPowers Japanが輸入販売しており、国内ユーザが多いと思う。

ソフトウェアの出来が良く、かなり評判が高い

日本では定価15万円くらい

 

Turbo Dyno:負荷モータダイノ

アメリカ国内では最もユーザが多いと思われる。それだけにBBSでの情報交換が豊富

0-RPMからモータを測定するのではないので、必要な電源の容量は35〜45A程でよい

モータへの電圧を調整可能

現在は生産中止。中古売買のページで入手する必要がある
Bud's Dyno:負荷モータダイノ
**写真のテスターは含まれない
$100以内で入手できる
測定には別途テスターが必要

テスターから得られたデータからモータ性能を計算する必要がある
Tekin Dyno:負荷モータダイノ 特になし。TEKINマニアにはたまらないのかも。

現在生産中止。

6)その他注意する点は?
Fantomダイノはフライホイールの加速・回転数からモータ性能を計算する際に特殊な計算方法をしているので他のダイノで測定したデータと少し異なった結果となるようです。ただしこれを補正し他のダイノ相当のデータに変換するフリーウェアが公開されている。

7)その他情報の入手先は?
Fantom Dyno: FANTOM Motor Decco Software
CS Dyno: CS Electronic
ロビトロ Dyno: Robitronic Powers Japan
Turbo Dyno: CE社
Bud's Dyno: BRP社 (メールでの問い合わせになるようです)
Tekin Dyno: 会社消滅のためページ無し

英語ですが、下記BBSでは活発にDynoの話題がやりとりされているので本気モードの人は一読されてみてはいかがでしょうか。すべて読破するのに1ヶ月かかるくらいの量ですが・・^^;;

Understand Dyno Data
Dyno's