2007年08月26日

Team CRC Japan2007レポート(36)

愛知県 ヤッキーさんから5回目のレポートをいただきましたのでご紹介します。

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皆さんこんにちは、ワークス優遇のヤッキーです。

今回は、Gen-X JSPECシャーシを紹介します。

数ヶ月前にこちらからのアイデアや要望を募り、CRC社に伝え7月下旬にプロトシャーシが送られてきました。

【開発コンセプト】

○ リヤトラクションアップ
○ シャーシをソフトにしあらゆる路面に柔軟な対応
○ ABP機能で好みの前後バランス
○ センターショック取り付け角度の自由度アップ

コーナーを鋭く切れ込みながら抜群のリヤトラクションで安定感あるコーナーリング、コーナーの抜け(立ち上がり)も抜群のリヤトラクションで素早く加速!!

が、目標です。。


【ノーマル・ジェネレーションXとの違い】
○ 板厚が薄く2.21mm(実測)
○ リヤピポットボール3㎜後方
○ ホイルベース3㎜延長
○ バッテリーポジションはノーマルの後ろとプロトの前が同じ
  したがってプロト後ろは約5㎜ノーマルより後方搭載に
○ アンテナポスト位置がリヤピポットボールを基準にすると
  約6㎜前になってます。それに伴いトッププレートのデザイン
  変更し、センターショックピロの位置も前に
○サイドリンク延長可能なように10㎜前に追加穴

*Fトレッドはノーマルと同じです。
*ツイックプレートはノーマルを使います。

Gen-X JSPECプロト

アッパープレート上のダンパー取り付け位置をノーマルより前方に移動。これによりピッチングダンパー角度の自由度が向上


サーボ穴はKO・フタバ系サーボでも右搭載可能な穴になっており新型のサーボマウントを使いJRは前穴、KO系は後ろ穴を使えばサーボ軸は同じ位置になります。この変更はブラシレスアンプ搭載を考慮した変更です。


以上がGen-X JSPECプロトシャーシの紹介となります。


次はテスト走行レポートに移ります。

テスト走行はラジ天名古屋で計3日間行いました。写真では分かり辛いかと思いますがこのサーキットは谷田部アリーナに近い感じの、インドアサーキットにしてはコース幅も広く奥行きもあります。路面もシルバーストーンみたくメガグリップとまではいきませんが、常に安定したグリップが得られテスト走行には
打って付けです。


まだ3日間と短いテスト期間ですが、プロトシャーシの特性や問題点など分かりましたので、中間報告というかたちで発表します。

まず、ノーマルGen-X との比較です。

全く別のクルマとも感じる程、特性の違うクルマになっていました。具体的には、コーナー進入でスロットルを抜いたとき一気にフロントタイヤへ荷重がかかるようで、過敏な動きに戸惑いました。リヤグリップは充分あるので慣れれば速く走れそうですがコントロールがとても難しく、安定した走りは出来ませんでした。

この過敏な動きの原因の1つは、その後のテストで判明し改良を加えたら納まり走らせ易くなりました。

問題点は板材の品質が耐久性に劣り剥離しやすい板材でした。Tバーの無いこのクルマでは、特に重要パーツのトッププレートやリヤボトムプレートのへたりが早く、このままの板材での市販はユーザーの皆さんに負担にもなりますし、ロングライフに性能を維持できないと判断し、今回のプロトシャーシの改良版をCRC社にオーダーしました。

具体的な改良ポイントは何れ発表しますが、納得がいくまで改良を重ね、良い物を創り上げていきたいと考えてます。発売までもう暫くかかりますが、皆さんの期待を裏切るようなクルマは発売しません。完成まで楽しみに待ってて下さい。


今回はもう一つJSPECプロトシャーシで使ったESCをご紹介します。

Advanced Electronics社の最新ESC【Advanced ESC 5.1】です。今年の3月にテスト依頼を受け、他の最新ESCと比較しながらテストしてきました。

このESCは1/12には打って付けの小型軽量でESCスイッチが本体に内蔵されており、コード類もすっきりしパッケージングなど気に入ってます。肝心なESCとしての性能やフィーリングも私の好みでした。低速域でのパンチやスロットル操作にリニアに反応するフィーリングやパワフル感は申し分ないです。

しかし、過激なモーターを使うとESC発熱が気になり(季節も温かくなり)ました。その件をAdvanced Electronics社に伝えたところ最新のFETを使った市販バージョンが送られてきて早速テストしてみると、発熱が見事に抑えられ、この暑い時期でも全く問題なく使えました。最新のFETにより効率アップもされ燃費も良くなりました。

高性能なESCですから1/12だけではなく、他のカテゴリーでもドライブ周波数変更により抜群の性能を発揮するかと思います。


以上でレポートは終わりです。
次回は全日本選手権会場でもある谷田部アリーナでの
テスト&セット情報などレポートする予定です。

では、皆さんまたです。


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