デジタル容量計の紹介(1)

最近、パンチの向上を狙ってアンプに装着される機会が多くなってきたコンデンサー。専門書などによるとその静電容量は使いこむうちに減少していくそうです。こう聞くと、どのくらい減っていくのか知りたくなりますよね。

というわけで今回は秋葉原の秋月電子から発売されている「デジタル容量計(電子「C」メータキット)」を使ってコンデンサーの容量を測定してみました。なおこのキットは秋月電子のホームページからも販売されています。

デジタル容量計キットには必要な部品がセットされています。極性がある部品(トランジスタやダイオードなど)にさえ気をつければ組み立ては難しくありません。
電源となるACアダプターはキットにおまけで付属してきます。

   

完成したデジタル容量計。キット標準から以下の部分を変えてあります。

o ケース(キットには付属していないので)

o わに口クリップ追加(キットでは測定するコンデンサーを基盤に半田つけするようになっているので)

o ケース上部のスイッチ(キット標準品はケースに固定できそうになかったので)

このあと付属する校正用コンデンサーを使って容量計の調整をおこないます(やり方は説明書に詳しく書かれているので簡単でした)

   
それでは早速、測定してみます。今回はNICHICONのFXシリーズ(35V 1000μF)の新品を2つ準備してそれぞれの容量を比べてみました。
   
1つ目の測定値は100(=1000μF)とでました。期待通りの結果です。ケース上部のスイッチを切りかえることで様々な容量のコンデンサーを測定することができます(1pF〜9990μF)
   
もうひとつのものは1030μFでした。NICHICONのカタログによると容量には±20%の誤差があるそうです。
   
次にケース上部のスイッチを切り替えて容量の小さいコンデンサーを測定してみました。これはモータに取りつけるノイズキラーコンデンサーです。表面に「104」とあるので10 x 10の4乗=100000pF=0.1μFのコンデンサーですね。
   
容量は0.155μFもありました。セラミックコンデンサーの場合は容量誤差が-50〜+100%程あるようなのでこれでも製品としては問題ないんですね。

今後は、使いこんだコンデンサーの静電容量がどのように変化していくのか確認していこうと思います。複数のコンデンサーを並列接続するときは「マッチドコンデンサー」なんていうのもいいかもしれませんね♪