コミュテータの磨き方

最近のモータはスペックが上がりモータのブラシとコミュテータのメンテナンスを頻繁におこなう必要があります。それでも1/12はバッテリ電圧が4.8Vで車重も軽いのでツーリングほど神経質におこなう必要はないようです。私は約8パック毎のメンテナンスを実施しています。ここでは私のモータメンテナンスの一部であるコミュテータ研磨を紹介します。


写真左:コミュテータはモータ回転中にブラシと接触しバッテリーからの電流をロータに巻かれたコイルに流します。コミュテータとブラシがうまく接触しないとモータの性能を引き出すことができません。コミュテータを研磨して真円をだしてブラシとの当りをだします。また表面を磨くことによる通電効果向上も期待できます


 

 

 

 


写真右:コミュテータ研磨には専用のツールを使います。10年程前はとても高価でしたが最近では1万円強くらいで入手できます。僕はイーグルのMOD FASHIONを愛用しています。これがコミュテータ研磨に使う道具です、電源には5vの安定化電源を使っています (電圧は4.8Vまで落しています)。

 

 

 

 

 

 


写真左:これはコミュテータを研磨する前の状態です。ブラシと接触する部分にスジが入り表面は黒く荒れています

 

 

 

 

 

 

 


写真右:それでは実際にコミュテータを研磨してみましょう。まずロータをセットする前にコミュテータを削るバイトを手前に寄せておきますバイト先端がロータと接触し刃が欠けるのを防いでくれます。

 

 

 

 

 

 


写真左:次にロータをセットします、Oリングをロータと駆動軸に巻きます、ちなみにこのOリングは東急ハンズで10個入り300円程で入手できます。

 

 

 

 

 

 

 


写真右:ここで電源をつないで一度ロータを回転させ、コミュテータ部に油性マジックでマーキングします。こうすることでコミュテータが平均的に削れて行く様子が観察しやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 


写真左:次に電源をOFFにして軸受けとコミュテータ部に注油します。コミュテータ研磨用専用オイルも市販されていますがベアリング用オイルでも代用可能です。それでは電源を再びONにしましょう。このときさきほど注油したオイルが目に入らないよう注意します。

 

 

 

 

 

 


写真右:バイトをおくって刃先をコミュテータ部に近づけていきます。刃先がコミュテータ部に触れるくらいのところでバイトをスライド方向におくります。このときこのようにロータの軸を左手人差し指で押し、バイトはロータ側に親指で軽く押しながらスライド方向におくります。バイトを左から右におくり、再び左におくります。表面の具合を確認してロータを取り外します。

 

 

 

 

 

 


写真左:ここで削りかすをこのような道具を使って取り除きます、これはイーグルのコミュテータ研磨に附属していたバイトの高さを調整するプレートです。

 

 

 

 

 

 


写真右:コミュテータ部の溝に詰まった削り粉をこのように取り除きます。せっかく磨いたコミュテータ表面にキズをつけないように注意します

 

 

 

 

 

 

 


写真左:最後にクリーナスプレーをサーと吹きかけて終わりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


写真右:研磨したコミュテータはこんなにピカピカになります。この輝きをみるといますぐにでも走らせたくなりますねぇ。