ロビトロEXPERTチャージャーの紹介@

2年使ってきたCDC Ver5.0と併用してロビトロから発売されたEXPERTチャージャーを使ってみることにしました。まだまだ使いこなしているとは言えませんがこれから購入を検討する人の参考になればと思い何回かに分けてこのチャージャーをレポートします。このチャージャーは日本ではPowers Japanがロビトロから輸入・販売しており、最大の特徴は3ステージ充電機能です。3ステージ充電はバッテリの状態を検出し、充電電流を3段階に調整しておこなわれる充電方法です。最近ストレートから発売されたレコードブレーカーと同じような機能だと思います(レコードブレーカーは持ってないのでよくわかりませんが^^;; )。

価格が高いのが難点ですが、動的に充電電流を変化させる充電方法に惹かれて購入に踏み切りました。レコードブレーカーも気になる存在だったんですが、あちらは設定項目が多すぎて大変そう&いろいろな組み合わせを実験するのが面倒だったので、ある程度充電器が処理してくれるEXPERTチャージャーを選択しました。この選択が凶と出るか吉と出るかはまだ不明です^^;;;

EXPERTチャージャー本体。デザインやカラーリングは賛否両論分かれるでしょう。僕はあまり気にしていませんけど・・

液晶にはバックライトが装備されているので室内ピットの視認性も良さそうです。

液晶画面に表示されるデータは左上から「現在の状態(写真ではCHGで充電中)」、「温度センサー温度」、「充電時間」、「充電電流」、「バッテリ電圧」、「充電mAh」となっています。

充電終了時には内部抵抗値と充電ピーク電圧も表示されます。

   
本体下部にはFANが装備され、充電中は常に動作するようです。動作音はとっても静かで気になりません。ただし、絨毯などの上で使用すると冷却能力が極端に落ち、本体がかなり発熱するので注意が必要です。

本体背面には大きなヒートシンクがついています。充電中は85度くらいまで発熱するのでこれからの夏場大丈夫かなぁ・・とちょっと心配
   
温度センサーが標準装備されています。バラセルならこのようにセットします。温度測定もかなり正確に検出しているようで頼りになります。現在の温度は液晶画面上部に表示されます。

説明書によると3ステージ充電は次のように動作するようです。

● 1stステージ:8〜9Aの高電流で充電し、電池にパンチを持たせる
● 2ndステージ:従来よく使われていた5〜6Aで充電する
● 3rdステージ:充電電流を3〜4Aに下げ、充電容量を増やす

各ステージの切り替えタイミングはEXPERTチャージャがそのバッテリのコンディションに応じて自動的にやってくれます。セル数の判定も自動でおこなわれるようで、スタートボタンを押せば後はおまかせという手軽さ。

購入前は各ステージの電流値は変更できないのかなぁ と思っていたのですが各ステージの電流を任意に設定することもできます。これらの設定は最大6パターンまでメモリすることができます。出荷時に6つのメモリ全てに設定がおこなわれているためオリジナルの設定をメモリする場合にはいずれかの設定を上書きする必要があります。この他に設定できる機能は・・

● スタートタイマー:充電開始までのディレイタイムを0〜99分まで設定できる。
● 充電モード:3ステージ充電かリニア充電かを選択
● 充電電流:3ステージ充電の時は1st、2nd、3rdステージそれぞれの電流を指定。リニア充電の時は1つ電流(0.1〜10A)を指定。
● Δピーク設定:リニア充電の時に指定できる(4〜40mv/cell)。3ステージ充電のカットは自動的に判断されるらしい
● ピークロック:充電開始からΔピーク検出を無視する時間を指定(0〜20分)
● 充電カット温度:充電カット温度を指定できる(OFF可能)
● トリクル充電:ONまたはOFF
● メロディ選択:10種類の中から充電終了アラームを選択可能
● メロディ間隔:メロディの繰り返し時間を指定可能

6つのメモリには工場出荷設定として以下の設定がメモリされています。

No
モード
充電電流
Δピーク感度
ピークロック時間
カット温度
トリクル
適応電池種類
1
リニア
5.0A
8mv/cell
0分
50度
No
Ni-MH
2
3ステージ
9.0/6.0/4.0A
自動
50度
No
Ni-MH
3
リニア
5.0A
20mv/cell
0分
50度
Yes
Ni-Cd
4
3ステージ
9.0/6.0/4.0A
自動
50度
Yes
Ni-Cd
5
リニア
4.5A
8mv/cell
5分
50度
No
Ni-MH
6
3ステージ
7.5/4.5/3.5A
自動
50度
No
Ni-MH

この他にオートレジューム機能もあります。これは親電源が切れて、復帰した場合に充電が再開される機能です。

次回は各種充電モードの比較をレポートしたいと思います。